─1日目・PM1:15・食堂─
[座学を最後にまともに受けたのは一体何年前のことだったろうか。幼い頃、家に来ていた講師からもその日の気分で逃げ出すものだから、最終的に椅子に縛られていた記憶はある。
拘束や説教よりは眠気との闘いの方がマシだ。講義の内容は右から左へと脳をすり抜けて行ったが、最後まで着席していたのだから個人的には花丸である。
講義が終わり、人の波に流されて食堂へと辿り着くが食欲はまだなく、コップ一杯のミルクを手に空いた席へと適当に腰を下ろした。
ふと、顔を上げてみれば目の前の席に何度か見かけた相手>>19が居るのに気が付いて]
……君、ご飯それだけなの?