人狼物語−薔薇の下国

345 バードケージ・ブレイカー


翡水 ローレル

― 川の辺 ―

[降りた先は、歩き慣れた川の辺。
ふわり、舞い降りるなり零れ落ちたのは]

……ふにぇ……。

[ほんの少しの震えを帯びた声。
震えを帯びているのは声だけではなく、小柄な身体全体が微かな震えを帯びていた。
手にしていた長弓が、翡翠色の光となって飛び散り、ポケットのカードが帯びていた熱がす、と引く]

……しっかり、しないと。
決めたん、だから。

[そ、と呟き、ポケットの中のカードに手を触れる。
触れていると気が鎮まるのは、深い共鳴故の事か]

(23) 2015/06/20(Sat) 02:43:03

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