[>>21 瞼に触れるやわらかな感触。今までこうしてくれる人なんていなかったから、むず痒さと、うれしさと、色々な感情が入り混じって、口元はゆるむばかり。] ――――っ!![耳元へ落とされた、一言。男は昔のように、へにゃりと、嬉しそうに微笑んだ。ありがとう――…、俺の大切な人。左目の傷へも落とされる唇に、もしもこの村に『人狼』が居るのならば、この身を以ってしてもニコラスの事を守ると、心に誓う。たとえ、ニコラスが望まざろうとも**]