― 風龍峡入口 ―[とりあえず、集合の日はまだ疲れが残っている者もいるだろうから、と。その日は休息して、翌日の早朝、目的地へと出発した] リュウ、少しは気が晴れた?[早朝の空を翔ける相棒は少し吹っ切れたようにも見えて。るぅ、と返す声音も昨日までよりは落ち着いていた。これなら大丈夫かな、と思いつつ調査隊を先導するよにゆるりと飛んで。たどり着いたのは、自身も幾度となく訪れている川のほとりの開けた空間。その一画にふわり、白銀を舞い降りさせて]