[突然の襲撃は、少年の故郷のみならず近隣の集落にも及び、少なからぬ被害をもたらした。集落を蹂躙した魔物たちは『たまたま演習で近くに来ていた』シュラハト軍のとある師団により撃退されたもの集落は壊滅状態に陥り。その唯一の使い手だから、と少年に託された集落の秘宝である対の刀『紅雷・龍爪』もまた、行方は知れぬまま。……行方知れずとなった少年と同じ名を持つ青年が、失われた対の刀を手にシュラハト軍に加わったのは、それから数年後の事。**]