[会話の最中に起きた、舞台の周囲での異変。それが始まりの合図であることはメルヒオルにも容易に知れた]………[どこからともなく響く、鈴のような音と声。天から零れ落ちる光がメルヒオルの下へと降って来る>>4]……翼のひと。[ヴィンセント、と記憶には刻まれたものの、言葉として出てきたのはそんな呼び名。確認するように一度ヴィンセントへと天色を向けた。視線が交わるならば、目礼くらいはしただろう]