不思議な夢を見た。空の星が輝きを次第に増しやがて真昼のように、そのまま真白な世界に。何も無いところから聲が響く。力を授ける、望みのままに……と。蔭……を二つ、視界の端に感じた……、だが顔を巡らすと跡形も無い。なんだろう、不思議な感覚だ、皮膚がざわめく。悪しきモノだと感じた……、打ち滅ぼすべきだと心が叫ぶ。聲は続く……、お前に見極める力を与えた、と。その力を持て人々を導く灯火となるのだと……何か問おうとしたが、そのまもなく世界が色を取り戻していった……