[店の扉についた小窓から金髪が見える。馴染みの客を待つ間、オットーはそれを眺めていた。しかし待てども待てども扉の前で立つ人物はなかなか店内に入って来ようとしない。焦れたオットーは入り口に行き扉を開けた。>>22]…シモン?シモン、なのか?[視界に飛び込んで来たのは、9年前に村を出て行った男の顔だった。]