人狼物語−薔薇の下国

477 【R18完RP村】暁天はかく語りき、


【3】rāst-dorūsh ソマリ

[近付いて行くより先に、白鷹がその肩に止まろうとしていた事だろう。
腕を伸ばしても届かない距離を保って、俺は右手の平を差し出した。]

  見捨てない、と。
  救うのだ、と言ったウェルの事だ。

  …… それでも、俺は。
  貴公の、その国の心が揺らぐのを、
   “今でも未だ” 期待しているのだ。

[それは宛ら、社交場へ先導エスコートの誘いをかけるかのような、緩慢な仕草だった。]

   “外” を飛んでみるつもりはないか、
  いつか貴公が王に戻る事を望む暁がまた空を染める、その時まで。

[懲りない事だと、思う。
今の俺は鷹二羽以外は全くの丸腰だったものだから、兵を呼んで捕らえさせる事も容易いだろうに、何故こんな事をしているのかと思わないではないのだが。
…しないでは、いれなかったのだ。]*

(22) 2017/05/02(Tue) 22:38:30 (Penia)

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