[“ また…俺が、殺したの? ”――と。>>16血塗れの男がぼんやりと投げたその言葉に、戦慄が走る。>>10>>17 心臓を握りつぶされるような、 の意識が 蓋を 力任せに強引に “違う”と、叫ぼうとする喉を押さえつけ 掻 消し] 誰が――…かは、分からねえが。 何故、そう思う? まるで、これまでも誰か殺したことがある、みたいな――… 言い草、だな。[下がろうと、踏み出そうと。二つの心は、青年の足をその場に留め。困惑と動揺の滲む、そんな問いを、投げかけた]*