──現在・医務室──
[ふらふらとしながら、熱に浮かされながらも
何とか無人の医務室にたどり着いていた。
そこで探したのは氷嚢と解熱剤。
あまり薬を多用しても、自分に合うか
分からない為に必要最低限だけ。
氷嚢に氷と水を入れ、
グラスに水を入れて薬と共に喉に流し込む。
ひりついた喉に冷たい水が優しくて、
ぷはっと一人息を吐き出した]
………、今、どうなってる………?
[どれだけ寝ていたか、曖昧で。
ズクズク痛む頭に眉を顰めた。
こんなところで休んでしまっては
誰かが来たらW無警戒Wの
烙印を押されてしまうだろう。
それは避けなくてはと、
生きようとする娘は氷嚢を左目に当てながら
それでもガタガタ震えて寝台から
毛布を剥ぎ取っていた。
そのままへたり、床に座り込む。
壁を背に、扉を睨む形で銃口を向けた。
これが、一番人間らしい
警戒のWポーズWのような気がしたから]*