― 医務室 ―
[ 彼女の空色の瞳は、意識がないときには見えなくて、
常の双眸の中に宿る意思の光が好きだったから
死んでしまったのではないかと、思ったとき。
体中から血が溶けて無くなってしまったような
薄ら寒く、心が凍りついた心地がしたものだったが。
医務室の中のドロイドが処置をしてくれるようなら>>8
彼女の容態を管理するのは任せて、暫く、
祈るような気持ちで、両手を組んで待っていたけれど。
目を覚ましたらしい様子の彼女の口から、
突拍子もない言葉が飛び出せば、動揺で瞬いた。 ]