人狼物語−薔薇の下国

448 vinculum lapis


黄玉の皇龍 オズワルド

― 上層 ―

これか。

[ 道を潜り昇った先、閉ざされた門の前に立つと、躊躇う事無く、絆石を埋めた右手を押し当てる。

やがて紫水晶と金剛石の輝きが重なり、門の向こうへと、新しき柱達を招き入れた ]

あれが『虚無』......

[ 天に近い場所、どこよりも清浄な空気に満ちる筈のその場所で、唸りをあげて蠢く暗黒。

流動する巨大な暗黒の煌めきは、星を呑み込んだ軟体動物、或いは、膨れ上がる絶望そのもののように見える ]

(22) 2016/09/22(Thu) 14:10:57

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