人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


シェーンバルト王国王子 カレル

− 川の北岸 −

[戦場を包み込んだ束の間の静寂は、低いどよめきへと変わってゆく。
竜と巨人と化鳥が動きをやめた戦場は、やけに緩慢と広かった。

竜が落ちたことによる義勇軍の動揺は、巨人を失った魔軍のそれと比較にならない。
敵味方関係なく損害を与える巨人がいなくなったことにも安堵し威勢を取り戻した魔軍の前に、義勇軍は怯んでいた。
数と暴虐で勝る魔軍に押し包まれそうになる。


ベネディクトの差配でかろうじて保たれている陣形が突き崩されれば、危うい。]

(22) 2014/09/20(Sat) 11:13:39

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