―箱舟前―
[箱舟がハッキリ見える位置まで飛んでくると、極めて若い天使の姿があった(>>13)。
近くで見る限り、霧の影響や悪しき気配は感じられず。
白き獣達は気になるが、まずは彼に声を掛けておく]
若き同胞よ。
……私のことは解るか、同胞よ。
天界の天使たちを統べる天使長の一人、ジークムントだ。
そなたは名をなんという?
そなた、極めて若き天使の一人と見たが、どうか?
[普段の威厳ある口調ながらも、僅かに柔らかく、喜びの意志のある口調で彼の素性を問い、それから、白き獣達を眺めながら、独り言のように]
これは一体どうしたことか……