[ 剣を君主に捧げて忠誠を誓うという習慣は、ゼファーには無い。
ゼファーの市民は全てが戦士であり、その忠誠はゼファーそのものに捧げるものだからだ。
元首も長老すらも等しく一戦士であるというゼファーの体制は、究極の平等主義であると同時に、戦士として生きられぬ者、他の生き方を願う者を許さない、個としての有り様を、絶望的に制限するものでもあったが…ともあれ、男の思考の中にも、剣を捧げるという意識など無いというのは、王弟の見込みどおりだった。>>3
勝者は、敗者の生殺与奪の権を持つ。故に武器を奪うことも当然、という、単純な理屈である。 ]
承知した。
[ 故に、ギデオンからの返答 >>2にも、特に疑念抱かず、了承を返し、王国の軍船への招きにも躊躇無く応じる。 ]