[ そして、今、やはり振り返らず立ち去ろうとした、その背に、大天使の光の槍が投じられる>>18 ]
!?
[ 輝く死の宣告は、その輝きを目にすることもないまま、コンラートの背に吸い込まれる ]
な…!?
[ 只人であれば、即座に訪れる筈の死の影はけれど、コンラートの上には落ちなかった。
光の槍は確かにその背から胸を貫いたが、そのまま何の抵抗も無く、コンラートの身をすり抜けて前方の大きな岩を砕け散らせたのだ 。
まるで、光が、同じ光の中を通り抜けただけであるように、コンラートの身には傷ひとつ残ってはいない ]