― ─王都のどこか─ ―[これは、まだ遺書の調査結果の発表が行われる前。王宮で起きた事件が発覚した数刻後のこと。>>15] ……死んだの?参謀総長が。[宮廷画家が知るよりも少し遅いタイミング>>16で、王宮の内情を探る密偵から新たな情報がもたらされた。ここは城下町の一角。路地裏の人目に付かないところ。人々や馬車が行き交う音に紛れて、わたしたちは密談する。参謀総長は遺書の調査に関わっているのではなかったのか。その発表が出される前に死んだとは、どういう事だろう。しかも]