[カスパルは少なくとも「優しく」はないだろう。
己の行動理念に他者は影響しない。己が望むか、どうかだけだ。
だがドロシーにはそう見えたらしい。>>17
彼女が笑顔を浮かべて続けた「お願い」を聞いてぴくりと肩を動かし、じっと彼女を見つめる。>>20
その言葉の意味を理解しようとしたが、きっと完全に知る事はできないのだろうと諦めて、ため息をついた。]
……それが、本当にあなたの望みなら。
[「本心か?」という言外の問いは肯定されただろうか。
否定されなければ是と見なし、顎を引いて頷いた。
元より、そういう約束であったから。>>2:17]