[悪巧みは口にはせずに、男の方へ視線を遣る。
左腕には楽器でも入っているのか、大きなケース。
右腕は何の所以か微動だにしないその様子を眺めて。]
その様子じゃ、カークに診てもらった方がいいんじゃねえの。
自分で何とか出来るもんなのか?…それも。
[と、指を差してみせたのは彼の右の足。>>2:151
彼がダーフィトの様子をどう窺っていたかは知れなかったが
赤光の宿るその双眸へと、視線を向ければ。]
は、ギター?
…ぁー…、ああ…これな。
さっき、連れてかれた『ドロシー』ってのが
居た部屋に置いてあったんで持ってきたんだ。
本人のかは分からねえけどさ、弾いた跡があったもんで。
[不意に話題が切り替わり、>>16
机の上のギターへとそのまま寄せることになっただろう。]