――![後ろ、と察すると同時に付根の羽が無防備な背を守ろうと広がる。硬いが薄い守りに、斧を打ち付ける衝撃が走り背に力が入った。痛みには僅かに目を細めるに留めて、その斧を絡め取ろうと右の片翼が伸びる。同時に左の翼が背に張り付いた虫を叩き落とそうと、オズワルドの斜め上空からその爪を頭めがけて振り下ろした*]