[ 竜の姿が消え、現れた六翼の女性が誰なのかは、一目瞭然で、オクタヴィアスとの会話を聞けば、そこに譲れぬ想いがあることも理解できる。 ]天角、さん。[ オクタヴィアスの提案に従い、岩場へと移動する前に、カレルは、黙り込む相手に一礼した。 ]綺麗な翼を傷つけてしまって、済みませんでした。[ 戦う手段として、それを選んでおきながら、それをしたくない、と、一番思っていたのも、恐らくカレルだった。その想いが理解されるかは、判らなかったが、ただ、伝えたかった。* ]