―→談話室―
[降りていけば、朝食が用意>>6されていたけれど、用意を行ったのであろうシモンの姿や、何時も談話室に見えるゲルトの姿は見えなくて、首を傾げる。
近くで同じような疑問を口にする声が聞こえれば>>18、リゼット>>19との遣り取りを暫く見守っていた。]
この雪の中、何処に行ったってェんだよ。
[呟いてみたけれど、その時、男の頭に浮かぶのは氷の森の一角。
そう宿屋から遠くもない場所。多人数で探せば"ゲルト"を見つけるのにそう時間はかからないかも知れない。]
――…ゲルトが入れ違いで戻ってくるかもしれねえし、俺は残るかねえ。
[だから、と口にした宣言は挨拶代わり。
捜索を請われれば、気を変えもするだろうけれど、自分から外へ向かうつもりはないのだった。]**