ローゼンハイムさんが、怪我……?
だ、大丈夫なんですか!?
[自警団員が語る言葉を現実と認めたくなかった。
しかし握り締めた拳に食い込む爪の痛みに、紛れもない事実なのだと思い知らされる。]
そ、それにフィオンさんとヴィアちゃんまで……!
[再会できた大切な妹と、絵を見せてくれる約束を交わした優しく穏やかな人。
仲良くなれたと思っていたからこそ、その名前にくらり、眩暈がした。]
どうにかならないんですか……?
わ、私が代わりに……!
[目を閉じて首を横に振る自警団員を見て、目の前が真っ暗になるような気がした**]