[陽光にたっぷりと当てるよう、布団と毛布を樹へと引っ掛け
干す作業。重くはないけれど、枚数が多いので
何度も小屋と庭を往復する羽目になったか。
誰かが手を貸してくれれば礼を述べ、
往復の途中でも、何の為に干しているのかと問われれば]
リビング、全部敷いて、…皆で、寝る。
[これなら、狭い場所好きのマレンマも隅っこで布団にくるまれるし
硬い椅子や床で身体を痛めることも無いだろう、と。
椅子で寝てしまい、痛む腰をさすりつつそう説明しただろう。
全てを干してしまえば、序とばかり自分も樹に登り
温かな日差しに身を委ねて日向ぼっこを。
うつらうつら、眠りに誘われた頃、烏の運んできた言葉>>#1に
思わず、双眸を瞠らせた]
ローゼン、……。