[だが、アルビンが呆然としていたのは短い間の事だっただろう。
小さな少女の影を見れば>>17、はっとする。我に返ったアルビンはリーザの前に立ちゲルトの遺体を隠そうとした。
人見知りされている立場だからリーザを腕を掴んでその場から引き離そうという強引な手段に出るには戸惑いを感じたが、必要なら多少強引にもゲルトの遺体からリーザを離そうとしただろう。]
リーザ、これは子供のお前が見ていいものじゃない。
ゲルトが……、うっ。
[例え、戦争で孤児となったリーザが死体を見慣れていてもだ。
もしも他に人が居たならば遺体の確認を頼む。そしてアルビンは後でやって来た人達へゲルトの死を伝え談話室へと人を誘導しようとしただろうか。**]