―0日目・AM11:15・中庭―
……親の勧め、か。
国家の為ってしっかり考えてるんだな。
うちの当主様に聞かせてやりたいぜ。軍に入るなら家の為に功績あげてこい、だそうで。
[淡々と語られた説明>>17は先程の言葉と絡めて考えれば随分と違和感を覚える。深く突き詰めることをしなかったのは、相手が敢えて無難な範囲での説明に留めていることが伝わってきたからだった。
初対面でこれ以上踏み込むのは流石に無粋というものだろう]
まー、なんつーか。こんな気持ちのいい場所にいるんだしさ。せっかくだから、暫く二人でここで昼寝していかねえ?
[首と肩を回して、堅苦しい話で強張った筋肉を解していく。話題を断ち切るように声色からガラリと緩んだものに変えて誘いをかけた]