人狼物語−薔薇の下国

345 バードケージ・ブレイカー


凍焔 ロヴィン

[翼人の自分、獣人と龍人の義兄弟。
初めは偶然同じ日に産まれた三人の子供というだけの、ただの幼馴染みだった。
他の子供と同様に、各家庭で親の愛情を受けて育っていた、なのに。

――六歳の誕生日、その朝、全てが変わってしまった。

丁度永久歯が生えてくるかのように、翼が、牙が、鱗が、発現してしまったのだ。
…そして、無邪気で無知な自分達は、その証。自慢気に見せびらかしてしまったのだ。

するともう誕生日会が中止になるどころでは無く、大変な騒ぎになり。
たまたま『新種』との接触が無かった小さな田舎町は、自分達を『異物バケモノ』として排除した。]

 ……。

[今思えば、その場で殺されなかっただけ、ましかも知れないが。]

(22) 2015/06/14(Sun) 08:58:40

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