[翼人の自分、獣人と龍人の義兄弟。
初めは偶然同じ日に産まれた三人の子供というだけの、ただの幼馴染みだった。
他の子供と同様に、各家庭で親の愛情を受けて育っていた、なのに。
――六歳の誕生日、その朝、全てが変わってしまった。
丁度永久歯が生えてくるかのように、翼が、牙が、鱗が、発現してしまったのだ。
…そして、無邪気で無知な自分達は、その証。自慢気に見せびらかしてしまったのだ。
するともう誕生日会が中止になるどころでは無く、大変な騒ぎになり。
たまたま『新種』との接触が無かった小さな田舎町は、自分達を『
……。
[今思えば、その場で殺されなかっただけ、ましかも知れないが。]