― 音楽教員《カミシラ トウヤ》としての最後の記憶 ―[何時のことだっただろうか冷たい地面の上、赤い水溜りを作り倒れ伏す自分身体は地面と同じでどんどん冷たくなって、目の色は濁って……どうして自分は、こんな場所に倒れている?立ち上がらなければいけないのに、身体は言うことを聞かなくて身体を動かそうと焦る反面、思考はやけに冷静で自分は助からない、自分は確実に死へと向かっていることをはっきり理解できていて]