-第二閲覧室・翻訳場-[いくつかの机が綺麗に並べられ、その間は軽くしきりがされていた。金色の髪を指に巻き付け、分厚い本とにらめっこする男が一人]・・・。[くそっと軽く悪態をつきたかったが、自分のキャラではないと言葉を飲み込む。椅子を後ろに下げるとガタガタと木と木のぶつかる音がする。古ぼけた木製の椅子にため息をつきながら、隣の席をのぞくべく、しきりから顔をだした]アデル・・・、ここも革の椅子に変えて・・・って、もういないのか。[もぬけの殻の隣席を眺めながるともう一度ため息をつく]