……馬鹿なのは、俺だけじゃなかったのかもしれないな。[掌を握りしめる温もり>>17に、ふと我に返り、涙混じりに呟く。続く言葉には、頷きながらも。] それでも……彼らが生きていてくれたから、な。 それだけで――……、[勝手な物言いかもしれない。残された者が、どれほど辛いか。そんなの、己も味わっているはずなのに。それでいながら、なお。]