人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


竜騎兵連隊長 ディーク

― 公国前進拠点・個人執務室 ―

[一人きりの執務室で、じっと通信石を眺めている。
すぐ傍らには、フレデリカの認識票を置くままに。
相手の反応を待つように少し沈黙し、言葉を続けた]

東西寮の対決は毎年恒例だったが…、ああ。
今時期は寮生総会の頃だったか。
西寮は早く意見が纏まった・・・・・・・けど、東は…どうだったかな。
分からないと話が出来ない・・・・・・・・・・・・から、随分と気にしたもんだ。

[注意深く。他には分からないよう、思い出話のようにして。
ミヒャエルがいてくれたらと、こんな時は思わずにいられない。
彼ならば、帝国本国の意向を調べ得たであろうか。

和平は片側の意向だけでは成し得ない。
公国からも、敗北による降伏は出し得ない。
相手に意があれば、戦況を測ることも可能となるであろうが、]

(21) 2013/06/27(Thu) 07:56:08

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