― 翌朝の303号室→2階のベランダ ―
[自分が夢の中に、現実の中、どちらにいるのか定かではない意識はふらふらと弟を探し求めて、3階の空室からバルコニーと探していき。
やがて…2階のベランダに辿り着いた]
ペーター?あれ、リーザもここに居たんだ。
探しても見つからないから心配したんぞ?部屋を閉め忘れるままで外に出るなんていけないだろう。
[銀嵐の中で行わる。現実を見ないような小言]
それに…風邪を。
……………ねえ、ペーター、返事して…。
[眠るように欄干に背を預けるペーター>>4:566の頬にオットーの手が伸ばされた。
冷たい、どうしてこんなにも弟は冷たいのだろう。
分かりたくない、でも認めねばならない現実]
…あぁ、どうして…どうして……ぅ…。
[零れる涙は止まるところを知らない]