……リェータ、一緒に居てあげて。[くるり、くるりと一時の別れを告げる冬の人形と入れ替わりに、夏の人形があのネズミの傍に舞い降りた。万が一フィオンとネズミに何事かがあった際に抵抗できるように考えたことと…一人、主人を護る小さな勇者にお供をと思ったのだった。必ずしも抵抗できるとは限らないが、何も出来ないよりかは出来るかも知れない僅かな可能性を信じたかった。]