人狼物語−薔薇の下国

532 天命昇華


赤虎目石の剣士 イェンス

― 川 ―

[は、と大きく息を吐き、それから、ぐるりと周囲を見回す。
先に手からすり抜けた『龍爪』は、離れた所に突き立っていた。
『紅雷』は未だ手に提げたまま、ややふらつく足取りでそちらに向かい、拾い上げた所で、痛みを堪える限界が来た]

 ……ってぇ……。

[低く呻いて、その場に片膝をつく]

 ぁー……これ、怒られるなあ……。

[ぽつ、と落ちた呟きは、無意識の物で。
誰に、という部分はぼんやり、かすんでいた。*]

(21) 2020/02/25(Tue) 21:39:15

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