人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


  コンラート

― 森の奥 ―
[やっと辿り着いたその場所に、目指す者は居た。
星も月もない夜の森で、ディークとふたり手を繋ぎ、対峙した。
そうして、ディークの傍らに立って、傲然とあかがね聳やかし立つ。


バランはどう感じただろうか。
自分の数倍の齢を重ねた、怒れる長生者を相手にせねばならぬことに、内心怖れを感じただろうか。
それとも、たおやかで自堕落な花など、摘み取り蹂躙するも容易いとほくそ笑んだだろうか。

何をどうしようと考えたにせよ、それはそれほど長い間のことではなかった。]

(21) 2014/05/13(Tue) 02:17:41 (wuming)

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