― 談話室 ―
[不思議なことばかり。]
[バイオリン弾きのヨアヒムが突然よくわからない服装になったり。
パメラが、まるで目が見えてるかのように窓を覗き込んでたり。
そして……気が付けば、絵描きのヨアヒムと、ペーターと、ジムゾンの姿が見当たらない。
けども、それを当たり前のように少年は受け入れている。]
ん……?
[テーブルの上、ひらひらりとめくれるスケッチブック>>2:119に少年は手を伸ばす。
かわいらしいお菓子のお家。]
そういや、前にここでヨアヒムの絵を見たときは、皆の笑顔が描かれてたんだっけな……。
[覚えてるのに、それがいつの事か思い出せない。
ふ、と少年に似つかわしくない表情で息を吐いた。]