― 自室 ―
くぅ……ぜんっぜん寝た気がしない…。
[頭が痛む。
シメオンをよく知らないため、負荷が大きかったのか。
ともあれ、収穫はあったからよし。
客観的に証明しろと言われると面倒だけど、交渉次第ではシメオンだけでも解放してもらえるかもしれない。
急ごしらえの集団生活以外は普通の朝であれば。
『あなたの正体を知っています。
どこかで顔を貸してくれない? サシャより』
万が一に備えて走り書いたメモは、若干怪しく柄が悪いけど、気遣う余裕がない!隙を見てシメオンの部屋か上着に放り込もう……万が一なんて、きっとないけれど**]