待ってお兄ちゃん! わたしを置いて行かないで……!![絶叫が響いてすぐ声を聞き付け人が集まる前のこと。 少女の腕は悲痛な声と共に虚空に伸ばされた。 まるで何かを掴もうとするように そこに誰かがいるかのように──]*