―アレクシスの部屋にて―[ばたん、と扉を閉める。その顔には若干の疲れが見て取れたかもしれない。]ユーリエ、君を買いたいという方がいらっしゃったよ。まあ、正直に一言で表すと「全体的に醜い男」だ。[以前、緋扇君にこの子を少し弄らせたことを思い出す。その時はそんなに嫌ではなかったが、あの男が同じことをすることを想像すると嫌悪感が腹から這い上がるような気がした。]