神ぃ?
一体何言ってんだ。
[陶酔した声に訝しげに返すが、それに答える声はない]
はあ。戦え、だとなぁ。
[溜息ひとつ吐きつつ、今は同じ高さにいる青年を一瞥する。
他の気配は消えたというのに、猫耳の姿は相変わらずそこにあった。
それはつまり、向こうも自分と同じ立場に置かれたということで。
周囲の気配は、ここで戦いが始まることを望んでいるようでもあるが]
――気に食わんな。
[相手の言いなりになるというのは、昔から好まなかった。
だから目の前に対戦相手となり得る存在が居るにも関わらず、その場を去ろうとして]