[やがて男は何処から情報を集めたのか王子の目に留まり。検査を受けた結果、吸血種の因子を持っている事が判明するとEsに入隊する運びとなった。王家に忠義を示す為に仕方なく差し出した人質という形だったが、それが名目だけのものだという事を男は知っている。出立の日、来ないと思った兄は男の住まう別荘に現れ。男はほんの少しだけ兄からの別れを惜しむ言葉を期待したが、彼は晴れ晴れとした笑顔で呪いの言葉を吐いた。]「嬉しいよ。 僕はようやくお前から解放される。」