[高い場所に位置どれば、自然、あちらこちらの混乱は目に入る。苛立ちを堪え、鈴を鳴らして意識を澄ませた] 光 集え 我の許へ。 その速さにて 大気裂きて。 全て穿つ 鋭き雨を。 天より 降らせ……![歌を紡ぎ、凝らした力の形を変える。導くのは、光の雨。もっとも、それは敵と見なしたものを鋭く穿つ矢雨であり、遠慮なく帝国兵へと降り注いでいった] ……このまま、なんにもしないで……。[首都の二の舞になってたまるか、と。青年を突き動かすのは、今はその一念のみ。*]