人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園生 リヒャルト

[高い場所に位置どれば、自然、あちらこちらの混乱は目に入る。
苛立ちを堪え、鈴を鳴らして意識を澄ませた]

 光 集え 我の許へ。
 その速さにて 大気裂きて。
 全て穿つ 鋭き雨を。
 天より 降らせ……!

[歌を紡ぎ、凝らした力の形を変える。
導くのは、光の雨。
もっとも、それは敵と見なしたものを鋭く穿つ矢雨であり、遠慮なく帝国兵へと降り注いでいった]

 ……このまま、なんにもしないで……。

[首都の二の舞になってたまるか、と。
青年を突き動かすのは、今はその一念のみ。*]

(21) 2020/11/13(Fri) 00:24:23

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