[>>19ジタバタと暴れるの虚しく、
組み伏せられ抑えつけられた地下牢の一室。
軍人は嫌い――
という以前に、殺される……その恐怖に。
ナイフの刃先が滑る瞬間に身を強張らせる。
開放感と同時に触れる外気に、思わず飛び出したのは……]
ッ――――、んぅ…………!
[口をふさがれていなければ、とんでもない悲鳴が零れただろう。
その無力さが組み伏せていた男を油断させたのかもしれない。
暴れさせていた足が吸い込まれるように、
男の急所を見事に蹴り上げた。
どこか遠くで、響いてはいけないSEが鳴っている……]