君は私の与えた「忍耐を学ぶ」という課題はこなせなかったのだから、本来ならばまだ囚われていなければならないのだが、[視線は雛仔の側の、元罪人の男へ] 彼のためには、無い方が良いだろうからね。 彼への私からの餞別と、 あとは骨を折って下さった梟殿への付け届け……といったところかな。[羽根飾りの付いたマントの肩を竦めた。]