[執務室から人を遠ざけたのを見ていたのか。声を掛けられて、ベリアンの傍に足早に近づいた。>>5] ベリアン。[友の名を呼ぶ声は重く、表情は曇る。ディークはベリアンに何処まで話していたのだろう。ベリアンは何処までを察しているのだろう、と心に過ぎって、一拍の間。] ………フレデリカが、死んだ。[端的に、今しがた届いたばかりの凶報を告げた。*]