[ディーターに銃口を向けられた時、一瞬脳裏を過ぎった誘惑。再び目前に差し出されたそれを、突っぱねる様に己の意思を告げる]
俺は、生きるために人を喰らった。
ゲルトやヴァルターの肉を貪った。リーザも、ディーターも、俺が殺した。クララも志半ばで息絶えた。
オットーだって俺を守るために死に、俺に生きてほしいと願った。
他の、罪もない連中が何人も死んだ。
それは人狼なんてモンがいるからだ。
……俺が、壊したんだ。この村を。
テメェが何より尊いと思っていた日常を。
だから…俺は最後まで、抗わなきゃいけねえ。
それが俺の…化物の、人狼としての、ケジメなんだよ。
[真剣な眼差しで淡々と言葉を紡いだ**]