[彼を手ひどく拒絶しながら、妄想のように湧き上がってくる思考。 そう、この戦争が終われば。自分も彼も、無事で居られれば。 ……今度こそ、彼を戦いの届かない場所に、つれてゆくこともできるのかもしれない。 優しい夢物語の空想が、彼と交わした言葉の合間から浮き上がる。 ………ダーフィトを傷つけておきながら、尚。](俺は……待っているのか…?)(どんな不毛で、会話にもならぬ言葉のぶつかり合いでも)(アイツの、声、が――)