―― 第2エリア・医務室 ――
[カークからの指示には、手短に応と答え>>19、医務室へ。
中に入れば、嗅ぎ慣れない匂いがつんと鼻を突き、床にオイルが飛び散っているのが目に入る。
運ばれていったマリエッタは、ぐったりと意識がなく、身動き一つしない状況で。
それでも、見た限り出血はないように見えた。
――… 何があった? 人狼、ではないのか?
いくつもの疑問は掠めるが、まずは何より怪我人二人を座らせようと、その辺りにある椅子を指す]
座ってろ。
何か零れてるな……油か? 踏んで転ばねえように。
[先程医務室を訪れた折に、物の場所は概ね覚えた。
がたがたと室内を物色し、止血に必要な包帯やガーゼを手早く取りだせば、もしトールがその場にいたなら二人で分担、いなかったとしたら傷の深い方から、慣れた手つきで処置を施す。]