……全員、聞こえるか!
[最早、物言いを飾る必然も余裕もないから、向ける言葉は素の口調のまま]
『世界樹』の結界が破られ、『混沌の王』が侵入した。
枝と根、それぞれに一つずつ、現身が出てくる。
……こいつを放逐しなければ、『世界』の混沌回帰は免れん……が。
今のお前たちなら、ヤツを叩き出す事ができる!
[きっぱりと言い切る。
短い期間での目覚ましい成長、秘めた輝きの強さ。
それらは、無茶と思える挑戦すら可能だと確信させるもの]
外への影響は、気にするな、そいつは、こっちで何とか抑え込む!
『世界』を救い、全てのものの